私達は日々の暮らしの中で、どれだけ意識的に動いているでしょう?
例えば、目の前にあるティーカップからお茶を一口飲んだとしましょう
さて、この時ご自分がどのように動いたか、順を追って思い出せますか?
「習慣」となっている動きは、殆どが無意識におこなっています。
ATは頭と脊椎の関係性に着目し、自分を意識的に使うことを目指します。
その結果、自分の使い方が変わり、パフォーマンスの質が向上します。
「一生懸命やっているのに、なかなか成果(結果)に結びつかない」
『腰痛、肩コリに悩まされている』
このような場合も、ATを使うと、新たな視点で物事をとらえやすくなり、思いもよらない解決の糸口が見つかるかもしれません。
ATは不要な「習慣」や「思い込み」に左右されず、自分の「機能」を向上させる手助けになります。
音楽活動、スポーツ、日常生活(家事、介護、子育て)などあらゆる活動の基礎として役立つでしょう。
アレクサンダーテクニークの生みの親、F.M.Alexander[1869-1955]は舞台俳優として活躍していましたが、ある時期から深刻な音声障害に悩まされていました。
その解決方法を自ら探る過程で、このテクニークは確立されていきました。
彼の優れた自己観察能力について、当時の英国医学ジャーナルは「科学的観察の古典」と書きました。
またN.Tinbergen氏は1973年のノーベル医学生理学賞受賞スピーチの中で彼について「医学の研究、実践で偉業を成し遂げた」と述べています。
医師でも科学者でもなかったF.M.Alexanderの非凡さを物語っています。
現在、アレクサンダーテクニークは海外の演劇界、音楽界などで広く受け入れられています。英国王立音楽院、ジュリアード音楽院、ボストン音楽院、バークリー音楽大学などではレッスンが行われています。
イギリスやスイスの医療現場ではアレクサンダーテクニークによる腰痛治療に対して保険が適用されます。
私がアレクサンダーテクニークを学び始めたきっかけは、自分のピアノ演奏法を見直したいという思いからでした。
・こう弾きたい、というイメージはあるのに、実際に表現できない
・演奏中に窮屈感(精神的にも身体的にも)がつきまとい、不自由さを感じる、など。
けれど、学びが深まるにつれ、これらの悩みは改善され、アレクサンダーテクニークは音楽にとどまらず「自分の生き方の基盤」になるものだと考えるようになりました。今では介護、家事、子育てなどの日常生活から、ピアノ演奏、弾き歌いなどの音楽活動~全てにおいてアレクサンダーテクニークを使っています。
大月美季
東京純心女子短期大学専攻科(ピアノ)修了
大月登美子、Rafael Guerra各氏に師事
アンサンブルピアニストとしてこれまで数多くの演奏家と共演。
弾き歌いや鍵盤ハーモニカを取り入れジャンルにとらわれないコンサートを定期的に企画、開催。
またアレクサンダーテクニークを取り入れた楽器演奏や歌唱法を研究、ワークショップやスタジオレッスンを展開している。
日本演奏連盟会員
アレクサンダーテクニーク教師
モンテッソーリ・ラ・パーチェ教師
東京都指定 児童発達支援事業すこっぷ調布 表現療育講師
Sola music studio主宰
TEL 03-3256-1710
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